『NAOTO KINE Talk & Live 15th Anniversary Special』
2007/12/22 渋谷:duo MUSIC EXCHANGE(2/2)


『みゅーじん』

徹貫「さっきTMの話をした時に、ひとつ話すことを忘れていました。
  『みゅーじん』という番組の放送が、明日(12/23)あります」
木根「30分番組だっけ?」
観客か徹貫さん「30分番組です」
木根「あれ、レコーディングからずっと密着で、
  こうやって(ハンディカムかな?それを手にしてる様子を模して)で録っていたから、
  テープ・・・いまもテープでいいのかな?」
徹貫「テープでいいと思いますよ」
木根「テープ、すごい本数になると思う。何百時間?
  30分番組みたいだから、どうやって編集されているのか判らないけどね」


2人のゲストは、記録保持者

木根「では今日、ラストのゲストです。いま駆けつけてくれました! 佐藤竹善!」
颯爽と竹善さん登場。
徹貫「佐藤竹善さんは1997年11月8日にゲストに出てくださっていますが、なんと4時間!
  これまで木根さんのライヴに、ゲストが何人か出てくれていますが、最長記録保持者です」
木根「ステージの上で笑い転げていた記憶だけある」
身体を二つ折りにして、声もなく笑い続けていた木根さんという記憶があります(苦笑)
佐藤「あれだけ(ライヴで)話していたのに、そのあとの打ち上げでもずっと話してましたよね?」
木根「話してた(笑)」


さすがです。竹善さん。

木根「実は明日ライヴなのに来てくれました! すごい忙しいのに。
  もしこれが僕だったら断ってるもん。"無理"って」
佐藤「そんなこと言われたら頼みにくくなるな」
この切り返しに慌てる木根さん(苦笑)
木根「ウソウソ。いまのは冗談だから。恩義は果たす方だから、いつでも言って。
  荷物持ちでも、ギターを渡すだけでもやりに行くから」
佐藤「ギター渡すだけって、それじゃあスタッフじゃないですか」


4時間で4曲!?

木根「竹善さん忙しいので、今日は手短に」
という言葉に、観客からブーイング(笑)
木根「竹善さんも"話さない"って言うと、えーって言われる人だよね」
笑って頷く竹善さん。
木根「さださんからはじまって、(根本)要さん、竹善さんっていうラインがあるよね」
佐藤「(さださんには、)4時間で4曲っていう記録があるらしいですよ」
木根「4時間で4曲!?」
佐藤「でも、タイムキーパーがいるっていうのはすごいね」
木根「どうですか? 貸しますよ?」
佐藤「うーん」
木根「重盛さんもセットで」
佐藤「・・・できれば重盛さんだけで。すいません。女子にすごい弱いんですよ」
木根「正常な男性の反応ですね」


『万里の河』のあと

佐藤「木根さん、ギター弾いている時、真面目ですね」
木根「え?」
竹善さんの声を受けて、コミカルな動きでギターを弾いたあと。
木根「さすがにギター弾く時までふざけてたら、ねえ」

佐藤「でも、木根さんがこんなに話す人だとは思ってなかったんですよ」
木根「サングラスしてるから、神経質っぽく見られましたね」
佐藤「そう。神経質なのかなーって思ってました」
木根「よく言われる。これでどれだけの人が離れていったか」
佐藤「僕らSING LIKE TALKINGの歌も、ああいう感じじゃないですか。
  だから曲だけ聴いて、静かなイメージがあるのか、ライヴに行ったらイメージが違ったっていうのがあるみたいです」


慌てている木根さんが可笑しかった

佐藤「この間、さださんのトークだけのCD10枚組買っちゃったんですよ」
木根「買ったの!? 僕も頂いて、2枚だけ持ってるんだけど、」
佐藤「さださんのトーク、別に気にしてるつもりはないんだけど、なんか深層心理では気になってるらしくて、思わず」
木根「聞いた?」
佐藤「1枚だけ」
木根「僕も自分のを聞けばいいんだけど、どんな話してるの?」
佐藤「その曲ができるまでの経緯とかを延々話してる」
木根「経緯とかそういうのなんだ」
佐藤「次の曲とか照明の契機っていうのが、mcなの。
  照明が暗くなってきて、袖からギターが出てきたら次の曲っていう」
佐藤さんの言葉と共に、ステージ上の照明まで落ちる(笑)
しかもなかなか照明が元に戻らなかったため。

木根「どうして照明落ちてるんだよ! まだ曲じゃない!」


驚愕の事実?

木根「SING LIKE TALKINGって、3人とも青森なんだっけ?」
佐藤「そうですね」
木根「LIVEで話すときは標準語で話すの?」
佐藤「標準語ですね。・・・でも3人で標準語で話すっていうのが恥ずかしいんですよ。
  だから3人とも敬語になっちゃうんで、"あの3人って、本当はうまくいってんじゃないの?"って」
観客より「私、福島です」
佐藤「福島はねえ、青森から見たら準東京。福島、栃木あたりから、静岡までは東京ですから」
木根「え!? 静岡まで?」
佐藤「静岡県は東京ですね」
木根「浜名湖とかも?」
佐藤「本当にあったんですよ。出稼ぎで"東京に行ってきた"って言うから、
  "どこ?"って訊いたら、"浜松"って言った人が。
  ・・・この中に青森出身の人いませんか?」
そしたら1人だけいました(笑)
佐藤「いた! そうだよね?」
頷く青森県人(笑)
佐藤「でも、この中に青森県民ひとりだけっていうのも淋しいな」


爆笑しました

木根「方言は出ないの?」
佐藤「出たら判らないですからね」
木根「吉幾三・・・吉幾三さんって、青森で良かったんだよね?」
佐藤「そうです。東北の言葉は外国語だから」
木根「そうなの?」
佐藤「じゃあ、どれだけ外国語かっていうのを話しましょうか。
  青森の言葉を憶えて帰ってください。"け"の三段活用って僕は言ってるんですけど」

佐藤「"それちょうだい"っていうのを"け"、"どうぞどうぞ"っていうのも"け"って言うんですよ。
  あと、かゆいっていうのも"け"」
"それちょうだい"は両手を差し出しながら、"どうぞどうぞ"は、食べものを勧める仕草をし、
"かゆい"はこめかみあたりを掻きながら説明してくださる竹善さん(苦笑)

佐藤「だから"ちょうだい"っていうのと、"どうぞどうぞ"っていうのをふたりで話してると、
  "け"(ちょうだいの意味で)、"け、け"(どうぞどうぞ)」
ここも仕草つきでした。
佐藤「その時、痒いなって思ったら、"け〜"って」
木根「それ(け)に(発音の)違いとかあるの?」
佐藤「仕草と目の表情で判断してますね」


チェロがあったらいつか蹴りそうって思っちゃうのは間違ってますか。そうですか。

佐藤「(12月)28日もライヴなんですよ。良かったら、皆さん来てください」
木根「時間のある方は是非」
佐藤「木根さん、来てくださいよ。ギター渡すだけですけど」
木根「いいよ」
佐藤「ギター渡すために出てきてるから、いつか歌うんだろうなあって思わせといて、最後まで歌わないっていう(笑)」
木根「ずっとステージにいるっていうのは勘弁して。
  でも僕も1度だけ、チェロを横に置いておいて、
  "いつ弾くのかな?"と思わせておいて、最後まで弾かないっていうのをやってみたい」


私も体験したかった!(『Change the World』前)

木根「風の噂で聞いたんだけどさ、ひとりのライヴで、お客さんが立ちあがるっていうの、やってるんだって?」
一瞬きょとんとしたあと、「あ」っていう表情になる竹善さん。
佐藤「やってますね。今年弾き語りのツアーを回ったんだけど、
  どうしても弾き語りだと、拍手とかお願いしても、そんなに盛りあがらないじゃないですか。
  どうしても曲も静かめの曲が多くなるんで。
  1曲pillowsと一緒にやる機会があって、その曲をカバーしてるんだけど、
  盛りあがって欲しくても、そこだけ急激に盛りあがるっていうのは無理じゃないですか」
木根「そうだね」
佐藤「グラミー賞の最後に、スタンディングオーベーションしますよね?
  ああいう感じでお客さんに立ちあがってもらうんです」
木根「見せてもらうってことはできる?」
佐藤「じゃあ、次の曲でやってみます?」
木根「え、ホントに? やってくれるの?」
佐藤「いいですよ。じゃあ、まず練習」
木根「まず練習なんだ」
竹善さん、手にしていたアコギを弾きながら。
佐藤「グラミー賞を思い出して、ああいう感じで立ってください。はい!」
言われたとおり、拍手しながら立ちあがる私たち(笑)
1回目は全員一斉に立ちあがったので、竹善さんよりダメだしが(笑)

佐藤「一斉に立ちあがっちゃうと、明らかにやらせって判っちゃうんで、すこしずつ周囲を確認しながら立って。
  でも周りの人を見ながら立ちあがると、それもやらせっぽいから、
  視界に入る範囲内で"次は私だな"っていう風に判断して立ってください」
木根「判断はみんなに任せるのね? じゃあここの席の人って決めないのね?」
佐藤「個人の判断に任せます。じゃあもう1回練習」
今度は横目で周囲を確認しながら、順々に立っていき、最後にスタンディングオーベーションになる観客席(笑)
木根「すごい! これはすごいよ!」
佐藤「すごい面白いでしょ? やらせっていうのは面白くないんだけど、完全な予定調和は、すっごい面白いの」
木根さん、笑いながら大きく頷いていました。
佐藤「じゃあ、いまの感じでやってね」


え? そういうこと言っちゃうの?(笑)

徹貫「すごいですね。判ってるんだけど、感動しました」
木根「みんなに体験させてあげたいもん。ひとりずつやってみる?
  ・・・ひとりずつやってったら、ライブが終わらないよ」

木根「でも、これはちょっと感動するね」
徹貫「すごいいい経験をさせてもらいました。ホント、ありがとうございます」
木根「このあと、こういう場面が2箇所ぐらいあるんで・・・」
これが仇にならないことを祈ります(苦笑)
徹貫「いま、立ちあがるみなさんを見て、△△さん(大御所俳優さんだったハズ)に、
  インタビューさせてもらったことを思い出したんですけど。
  △△さんに、"お客様って神様って言いますけど、お客様は神様ですか?"って聴いたんですよ。
  そしたら"神様じゃない。その作品を通じて一緒に成長していく友だちだ"って言ったんですね。
  だから木根さんは、すごくいい友だちをたくさん持ってるんだなって」
木根「いいこと言うね」


--encore--

もしかしてリハしなかったのは意識的ですか?(『REMEMBER ME?』前)

木根「クリスマスなのに、クリスマスソングがほとんどない・・・
  ほとんどないっていうより、1曲もないライヴ(笑)に参加していただき、ありがとうございました!」

木根「じゃあ、今日登場してくれたみなさんを、もう一度呼ぼうか」
本日のゲストが、花乃ルサカ、千綿ヒデノリさん、佐藤竹善さんの順で登場。
木根「では最後に一曲、『サライ』を一緒に、」
「え?『サライ』なの?」と訊いているっぽかった竹善さん(苦笑)
ゲストの人たち、段取り知っていたのかな(苦笑)

木根「ここでみんなで歌える歌をやればいいんだけど、すみません。木根尚登の曲です。
  お祭りなんで適当にやって貰えれば。・・・数分で終わりますんで」
佐藤「数分!?(笑)」
木根「この曲は、リハやってません。みんなももし立てるようだったら立とうか」
ということで、1階はスタンディングで『REMEMBER ME?』でした。
(2階を見ている余裕はありませんでした(汗))


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