A TREE OF TIME

木根尚登 著/1993年にソニー・マガジンズより発売。
(文庫版は1995年に同出版社より発売)
雑誌『Gb』に連載していたものに、書き下ろしを含むエッセイ集。



木根さんの著作の中で、
『それでもいいと思ってた』が、小説でいちばん読んだ本ならば、
『A TREE OF TIME』は、エッセイの、それに当たります。

この本(ハードカバー)は、装丁がたいへん凝っています。
化粧ケース入りになっているのですが、
抽斗・・・あるいは、木製の金庫を模していまして。
上品というか、なんというか。
装丁に惹かれて本を衝動買いしてしまう管理人的には、
かなりポイントが高い書籍です(笑)


このエッセイには、ちょっとした制約があって、
各章の書き出しが、かならず「今」で統一されています。

'92年9月〜'93年10月までの、ソロ・ワーク・・・
アルバム『Roots of the Tree』の制作話や、
『ミュージック・ステーション』にソロ出演した時の話など、
その時々の出来事について書かれています。

当然(?)、連載中は雑誌で読んでいたのですが、
書籍になってからも、何度読んだことか(笑)
たぶん、当時受験生一歩手前で、ライヴに参加できなかったことも、
大きな影を落としているのでしょうけど。

いま読み返すと、「懐かしい」という思いが大きいですが、
木根さんも(管理人も)若かったなあ、なんて思ってしまうところもちらほら(笑)


2005/6/23