それでもいいと思ってた

1995年に角川書店より発売。木根尚登著。
(文庫版は1998年2月25日に同出版社より発売)
『月刊カドカワ』に連載していた、短編恋愛小説集。



木根さんが書いた小説の中で、かなり好きな方に入る本です。
読んだ回数だけならば、間違いなくトップ。
長編、短編、どちらも出されていますが、
個人的には、短編の方が好きかもしれません。
とか言いつつ、『ユンカース・カム・ヒア』とか、
『いつか逢える日に』とか、好きだったりするんですけど。

短編恋愛小説集、ということで、
いろんな形の恋愛が描かれています(当然?)
全般的に、ほろりとしてしまう作品が多いのですが、
ハッピー・エンドっぽいものが多いのも、好きな理由かもしれません(笑)

木根さんの著作は、どんなストーリーであっても、
そこに柔らかな、周りを包み込むような、
暖かな空気があるような気がしてなりません。
それは、小説だけでなく、曲もしかりですが。

心に栄養が必要な時に、読むのがベストです。


2005/5/31