G10
2005/4/29 名古屋レインボーホール


ひと味違います

安岡「こんばんは。名古屋に戻って参りました! ゴスペラーズです」
北山「ゴスペラーズ10周年ということで、今日も10年分の感謝をこめて、精一杯歌わせてもらいたいと思います」
ベースボーカルらしく、低い声で北山さんが話したため。
村上「今日の北山の喉咽、すごくよく開いている」
酒井「そんなこと判るの?」
村上「喉咽の奥がよく開いていて、鳴っているのが判る」
酒井「そんなことまで判るのか。さすがだね」


ビジュアル担当?

北山「先輩に、"のど仏がでかいから、君は低音が出る"って言われて、ゴスペラーズに入ることができました」
村上「ボン(とかベースがやる技術をいくつか披露)」
酒井「特訓されてね」
北山「それがなかったら、入れなかったかもしれない」
安岡「大丈夫。それじゃなくても、北山さんはビジュアル担当として入っているから。
  (ひとりに)ビジュアルは任せられているから」
黒沢「でも本当は、こんな低い声じゃなくて、どっちかっていうと高い声だったよね?」
北山「低くもなく高くもなく、どっちつかずな声でした」
黒沢「"青年"っていう感じの声だった。最近は高いキーでも歌うようになりましたけど」


実は好きでした。

村上「レインボーホール(を訪れたの)は、最初がイベント・ライヴ。
  1回目がウルフルズさんと(ほかにもバンド名をあげましたが憶えていません)、
  2回目がミッチーと(ここもたくさん名前をあげましたが忘れました(汗))。
  今回は・・・前よりも落ち着いてここにいられるね」

村上「1回目、ウルフルズさんと一緒に演ったときは・・・
  あの頃は、ウルフルズがちょうど売れているときで、はじめて名古屋に来るっていうんで」
酒井「そう。すごく売れているとき」
村上「生で『ガッツだぜ!!』と『バンザイ』が観たくてね。
  自分たちの出番が終わってから、わざわざそこ(アリーナ後方のドア)の扉のところまで行ってね。
  袖から観ようと思えば観られるんだけど、どうしても正面から『バンザイ』が観たくて」
酒井「それ、単にファンなだけじゃん」
村上「だってシングル・・・7センチ(本当に、こう仰いました)のヤツ、アルバムじゃなくてシングル買っちゃったからね」
酒井「最近、ほとんど目にしなくなったヤツね」


本当ですか?

村上「こんなに広いけど、結構(客席が)見えてるのよ?」
全「見えてる」
村上「そこの、俺たちと同じようなスーツを着た人」
酒or安or北(笑)「どこにいるんですか」
村上「まるで俺たちとおそろいかというスーツを着た人、見えてるよ」
安岡「だから、どこにいるんですか」
村上「あのあたりだよ」
酒井「それじゃ見えてないって言ってるのと、同じじゃないか(笑)」


はじめての体験(『Road to Soul Serenade』のあと)

村上「昔の曲を続けて聴いてもらいました」
安岡「"今日はじめて『虹』を聴いた"という人も、この中にはいるかもしれない」
村上「『虹』っていう曲、今日初めて聴いたけど〜(ここまでは裏声)、いい曲じゃん、好き(ここは低い声で、ガラ悪く)」
安岡「なんでそんなガラ悪いんですか! 普通に言えばいいでしょ」
村上「好きかもしんない(やっぱり低い声で)」
安岡「だから、普通に言えばいいでしょ」


夜空のムコウ?

『アカペラ人』の紹介をしている時に、酒井さんが堺雅人さんの台詞を言う場面がありました。
酒井「堺雅人君が、あの爽やかな笑顔で、この台詞を言っていたんですね」
村上「なんか。(台詞を言う酒井さんの姿が)一見したら学校の先生かなんかみたいだよな」
酒井「どうしてアンタはそうやって、人のイタイところイタイところをついてくんだよ」
酒井さんは、自身の脇腹のあたりを差しながら。
村上「やらかいトコだろ?」
酒井「・・・そう、やらかいところ」
村上「なんか見ていたら、ふとそう思った」

安岡?「『ひとり』をはじめて歌ったのは、『アカペラ門』の時だったよね」
酒井「そうやって言うと、こんなタイトルが最初からついていたと思うでしょ?
  実はそうじゃないんです。別のタイトルがついていました」
村上「題して『恋するアカペラ人形』。やらかいタイトルだろ」
酒井「いや、やらかいと言えば、『ひとり』の方が、やらかいタイトルだと思うけども」


酒井さんとLOVE MACHINE様の関係

村上「あれは・・・(名前は言わず沈黙で伝えようとする村上さん)じゃないんだよな?」
安岡?「違う・・・みたいだね」
村上「・・・(再び沈黙で)に見えたんだけど」
安岡「似た人みたいだったけど、違うみたいですね」
村上「・・・(やっぱり酒井と言わずに沈黙)かと思ったんだけど」


究極の選択(続・LOVE MACHINE様)

安岡「今日は、いつにも増して凄かったというより、怖かったね」
村上「怖いLOVE MACHINEっていうのもな」
?「気合い、入りまくってたね」
安岡「モリゾーとかと、あの金色のカッコで対抗しようと思ってたのかな?」
北山「このへんでいきなり"ハラショー"とか言ってた」
安岡「"ハラショー"!?」
村上「この曲は手を変え、品を変え・・・いろいろやってるんですけどね」
?「盛りあがってたよね」
村上「(LOVE MACHINE)は盛りあがるか、あるいはひくか、どっちかだからな」
安岡「盛りあがれなかったら、ひくしかないですからね。
  あれに途中はないですから。盛りあがるかひくか。中間がない」


あくまで、他人です(続続・LOVE MACHINE様)

酒井「なんだか、今日は事故がいろいろあったらしいですよ」
村上「あくまでも伝聞なんだ(苦笑)」
酒井「袖で見てる俺の横を金色の人がとおり過ぎて行ったんだけど、その人が言っていました。
  "あの金色のパーツが取れると、動きの早さが20%アップになる"らしいよ」
村上「やっぱり伝聞系なんだ」


--encore--

ひとり挨拶

北山「この会場へ来て、いちばん最初に心配したのは、乾燥でした。歌を歌うのに乾燥はいちばん大敵なので。
  でも今日はみなさんの熱気で、いい感じに・・・なりました。
  なんだか(話し方 & 内容が)選挙演説みたいになってますけども。
  そうじゃなくて、今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました」

安岡「はじめてここに来たとき、"ここはなんて大きなホールなんだ"って思いました!
  いまは・・・身長はあの頃から伸びてませんが。
  こんな大きなところで、(自分たちの)ライヴができるようになるとは、思っていませんでした。
  これからも10年20年後にまた、ここでやれたらと思います。
  今日は本当にどうもありがとう!」

この時の酒井さんは、スーツさえも身体に張り付くぐらい、上半身が汗でびしょびしょになっておりました。
一雨降られたあと、というくらい。
その酒井さんはステージ中央、前の方まで進み、いきなり屈むと、
床に置いてあった(?)フェイスタオル(ちいさめのタオル地のハンカチ)を手にし、額の汗を拭いながら。


酒井「酒井雄二です。暑いのは苦手です。・・・おりゃあ、温室育ちじゃありませんから。
  ホンット(溜めて(笑))に暑かった。ワケわからんようになってる。
  みんなもほら、(僕たちは)スーツとか着てるんだからね?」

酒井「昨日、瑞穂陸上競技場に行きまして。
  名古屋グランパス対東京ヴェルディの試合を見て来ました。
  その時も生温い風が吹いていて、半袖Tシャツ一枚でも平気だったけど、今日はそれにもまして暑い!!
  "酒井雄二、暑いのは懲り懲り(ダメダメとかそういうニュアンスの言葉)の3本でした。んあんん(サザエさん風に)"」

黒沢「はじめてここに来たときは、こんなにたくさんの人が入ってて。
  とにかく、"やるぞー。でもアカペラー"みたいな。
  今日は、すこしでも成長した姿を見せようって思ってやっていたんですが、
  案の定、途中でいっぱいいっぱいになってしまいました。
  また是非、ここでライヴをやりたいと思うので、次はもっと成長した俺たちを見に、
  そして"成長したって言っても、まだいっぱいいっぱいじゃーん"と言いに来てください」

村上「アリーナだけでいえば、今日がいわば千秋楽で、一区切りつくんだけど。
  こんなに大きいところでライヴをやれるのは、こうやって来てくれているみんなのおかげ。
  ここを借りるのは・・・借りるだけなら、金を出せば会場を押さえることはできるワケだけど、
  みんながこうやって来てくれるかどうかっていうのは、また別でしょ。
  みんなが見に来てくれているから、こうしてライヴをやることができてる。
  またここに来たいと思うので、みんなも是非応援していてください」


ここからはじまりました。

村上「名古屋は、パラダイス・カフェからだからな」
パラダイス・カフェという言葉で笑う人と、きょとんとした人の反応が見えたらしく。
村上「パラダイス・カフェで笑う人と、"パラダイス・カフェって何?"っていう顔をした人と、完全にふたつに分かれたな。
  パラダイス・カフェっていうのは、俺らが名古屋でいちばん最初にやったライヴ・ハウス」
安岡「客が57人くらいのところで、」
酒井「飲食店みたいなところ」
黒沢「昼夜2回まわしでね」


本当ですか? 其の2

村上「スタンドにいる、最初の衣装と似た恰好の人! 踊ってるの見えてますよ!」
全「だからどこにいるんですか!」
村上「あの、スタンドあたりに立っているのが見える」
全「だからどこ?」


発声は、村上さん。
全員、手をつないだあと、誰にしようかと見回す村上さんの姿に、思わずみんな苦笑。
そのまま誰も指名せず。

村上「ありがとうー!!」
これひとことでした。


そして、最後の曲が終わったあと、客席に手を振りながら。

酒井「また来るで、待っとってー」

そして、最後の最後、袖に消える瞬間。
酒井「ホント、今日は参った(暑かった)!」
よほど暑かった模様です。



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