『Talk & Live 番外篇 Vol.7』
2007/8/26 名古屋:TOKUZO (昼の部〜Talk&Talk&Talk」)


本人は複雑そうでした。

出てきて早々、マイクスタンドからマイクを外し、
手にマイクを持って話しはじめる木根さん。完璧です←?(笑)

「こんにちは、木根尚登です。名古屋昼公演、"Talk&Talk&Talk"にようこそ。
・・・なんか、チケット売れてるみたいで」

「前回の吉祥寺の時もそうだったんだけど、昼の方が売れてるんだよな。
売れるのは嬉しいんだけど、すっごい複雑。
いい。いいんだけどね。でも、歌を歌っている者としては、複雑だよね」


そんなことはないと思います。

「初めてライヴに参加の人で、この昼公演にだけ参加した方、残念でした。
この昼公演は歌いません。いちおう3曲は準備してきてるけど、ぜんぶ歌うかどうかも判りません」

「そのかわり、夜が"Music&Music&Music"で、歌がメインっていう風になってます。
前回、吉祥寺でも同じ形で演ったんだけど、終わった後に、
"Music&Music&Musicってなっていたので、トークがまったくないかと思っていましたが、
トークも入って、こういうライヴも良かったです"
っていうような感想をいくつかもらったから、おおむね好評だったんだって思って。
・・・もし、評判があんまりよくないんだったら、やり方を変えないといけないかなって思っていたから。
だって、評判が悪かったものをやるのも、ねえ?」

「好評だったみたいなんで、吉祥寺でやった、そのままの感じでやってます。
もちろん、"Music&Music&Music"って言っても、歌の合間にトークが入ります。
ぜんぜん話さないってことはありません。
でも、ダメだよ? あんまり話しかけちゃ。
そしたら"いつものTalk&Liveと一緒じゃん"ってなっちゃうから。
・・・そしたら、"時間がなくなったから『一途な恋』はやれなくなっちゃった。残念だったね"って言えばいいのか」
木根さんの意図が判らず「はいぃ!?」となった人に向けて。
「言うだけなら、なに言っても大丈夫」


怖い話はNo thank you

マイクスタンドの高さを調節するネジがきっちり締まっていなかったのか、
木根さんが話している最中に、ガタンと音を立てて短くなったのですが、
その時、1列目にいた男性がびくっとしたのが目に入ったらしく。

「そんな、びっくりしなくても(苦笑)
まあ、いきなり短くなったらびっくりするかもしれないけど。
・・・じゃあ、ここで怖い話をしようか」

「昔ライヴで、あちこちいろんなところを回っていたんだけど、
田舎の方って(午後)10時くらいになると、ぜんぶお店が閉まっちゃったのね。
"じゃあ部屋で呑もう"って言って、部屋呑みをしていたことがあったんだけど、
その時に怖い話をするっていうのが流行ったことがあって。
でも、松本の話は、ぜんぜん怖くなかった」
観客より「誰の話が、いちばん怖かったですか?」
「ワタルの話がいちばん怖かった」


大爆笑でした

「ライヴに行ったら、その土地の話をしているんだけど、名古屋はTMにとっては、2つめのふるさとみたいな感じ。
僕らがここで生まれたりとか、そういうわけじゃないんだけどね」

「TMって、名古屋から火がついたっていう話、知ってる?」
ここではあまり反応がなかったからか。
「『SFロックステーション』って知ってる?」
観客より「テープ、持ってます!」
「(速攻で)捨てなさい」
爆笑!(笑)

「"捨てなさない"は、あれか。じゃあ、買い取ります。いくら?」


そんなに安くていいんだ(続・大爆笑でした)

「あ、"いくら?"で思い出しちゃった。
昔・・・松本がTMで弾いていた頃だから、TMの初期。
あの頃、はじめてビデオカメラが出て・・・持っていたのは、僕じゃなくて小室ね。
あいつは新しいものが出ると、必ずすぐ買うヤツだから。
携帯電話もそう。あいつが日本でいちばん最初に携帯電話を持ったんじゃないかっていうくらい早かった。
デジタルの携帯電話を持ったのも、僕らの中では小室がいちばん最初」

「それ(ビデオカメラ)を回しているのが楽しくなって、ツアー中とかに、ずっと回して撮っていた。
小室が回していたのか僕が回していたのか記憶がないんだけど、
楽屋とかでずっとビデオを回していたのね。
そのテープが、ダビングなのか元(原本)なのか判らないんだけど、うちにあって」

「で、松本に会った時・・・バーだったと思うんだけど、そこで、
"松本、お前が裸で○○(忘れました(笑))していた映像が出てきたけど、どうする?"って訊いたら、
"買うよ、いくら?"って。・・・なんか僕、悪い人みたいだよな」

「だからいちおう、"100万"って答えたんだけど、そしたらあいつ、"そんなに安くていいんだ"って言ったんだよ。
それには、カチーンって来たね」

「・・・じゃあ、1000円で買い取ります」


『神社でB』

「『SFロックステーション』は、最初は小室がやっていたのかな。
小室がやっているって言っても、僕とかウツとかも出てたんだけどね。
・・・ウツはぜんぜん喋らないの」

「そのあと、あの人が作曲とかで忙しくなったから、それならってことで僕に回ってきて。
僕がやるって言っても、『TM NetworkのSFロックステーション』っていう名前だったと思うけどね。
でもあの時、すごく松本出てたことない?」
観客より「ほぼ毎週いました」
「毎週いた? そうだよね。すーごく松本と一緒にいた記憶があるもん。
松本もしゃべるからなあ。
その松本と・・・彼も、もう亡くなっちゃったけど、日詰が出てて。ドクトル日詰ね」

「『神社でB』・・・『神社でB』っていうのも、すごいタイトル。
それで、あの『神社でB』というレコード(ソノシート)を出したんだけど。
限定1万枚で。あっという間に完売だった」

「『神社でB』っていうのは、大江千里君・・・千ちゃんがいた時に・・・
彼もよく出てくれていたんだけど、
"じゃあこれ読んで"っていって渡した葉書に・・・ペンネームが神社でBだったのかな?」
観客より「違います!」
「違う? なんで知ってるの?」

「あ、判った。"神社でBしちゃったんです"って書いてあったんだ。
それを千ちゃんが読んでくれて、その語呂が面白かったんだよね」


皆様、よく憶えていらっしゃる(苦笑)

「あの頃、つま恋・・・じゃなくて、合歓の郷か。
合歓の郷で、合宿とかをよくやっていたんだけど。合歓の郷って愛知?」
観客より「三重県です」
「三重県なの!? 僕も(両親が)三重だけど、伊賀上野だから、
そっちの方まで三重っていう感覚がないんだよね。
そこでTMとフェンスとB'zでライヴをやったんだけど、来た人!」
そうしたら、ひとりいらっしゃいました。素晴らしい。
「え? 来たんだ。その時の感想は?」
観客より「稲葉さんが若かった」
「そりゃ若いよ。だって今から何年前?
90年とかそれくらいだから、少なくとも15年くらいは前だもん」
ここで、そういう意味ではないという訂正が入ったのでしょうか。
「あ、僕たちの中ではってこと? 確かに、稲葉君は若いもんね。どれくらい下?」
10歳とか7歳とか、いろんな意見が出てましたが、・・・すいません。判りません(苦笑)
「二回りってことはないだろうけど、結構下だよね」

「僕が憶えてるのは、合歓の郷っていうのは敷地がすごい広いから、
リハを演る時とかは、ファンの子もみんな、バスに乗って移動するのね。
次の日の朝だったか、リハーサルに向かうときだっただと思うんだけど、
ほら僕ってせっかちじゃん? だからバスとかにいちばん最初に乗ってるわけ。
で、フェンスのみんなも真面目だから、結構早く来るのね。
で、TMの残りふたりも集まって、出発するかってなったら、B'zのふたりがいないの。
あの頃は、まだB'zが前座っていうくらい、ぺーぺーだったのに」

「だからね、バスの後ろの窓のところに6人が集まって、6人で外をのぞいてたの。
そしたら、稲葉が先を歩いてきて、後ろを松本が煙草を吸いながら、
ふてぶてしい感じで歩いてくるわけ。
で、顔をあげたら、バスの後ろに6人が集まって覗いているのが見えたんだろうね。
そしたら煙草をぱって捨てて、そのあと稲葉と一緒に全力疾走」

「こりゃまずいって思ったんだろうね。んで、バスの中に入ってすぐ、
"遅くなってすみませんでした!"ってきょうつけの姿勢で言った」


TM物語

「"TM物語"って知ってる?」
TM物語は、『SFロックステーション』の中で放送された、
TM Networkが結成されるまでをラジオドラマ化したもの(だったような)。
さすがにもう記憶が定かじゃないです。ごめんなさい。

「この中で"TM物語"を全部持っている人はいる?」
さすがに手を挙げている人はいませんでした。
「ぜんぶ揃ってたら、すごいプレミアだよ。確か、10回ぐらいあったよね?」

「あれが僕の小説と、ウツの俳優の原点。
小室も出てたんだっけ? "TM物語"だから、小室も出てるハズだよな?」

「脚本を僕が書いていたんだけど、あれね、ナレーションは局の人がやってくれるんだけど、
プロの人がやるとそれっぽく聞こえるんだよ。
だから、ナレーションの人が読むところを書くのが楽しくなっちゃって。
"TM物語、第一回、黎明"(バリトンボイスで(笑))とかって言って。
・・・そのあとのタイトルは憶えていないんだけど」

「でも、あれにも松本、出てたよね? 確か、"みつもと"っていう名前で。
なんでみつもとなのか判らないけど。
テープ持ってたら頂戴。そしたら、松本に"松本が出てるラジオドラマが出てきたんだけど"って言うから。
"買うよ"って言ったら、今度は"一千万"って言ってみる」


よく寝ているそうです

「3人の中で、誰がいちばん長生きすると思う?」
いろんな声が飛ぶ中で、「小室さん」という一言に反応する木根さん(笑)
「いま"小室さん"って言った? 実は、俺もそう思ってるの。
前ね、小室に言われたことがあるの。
昔、プロデュースをやって忙しかった時があったでしょ?
あの時、友達だからやっぱり心配するじゃない。
だから、"無理しないでやんなよ"って言ったら、"木根だから言うけど、実は結構寝てるんだよね"って。
"自宅に帰るって言って、実は昼寝していることもあるんだよね"って。
だから、結構寝ているみたいです。
だから僕も、小室がいちばん長生きするんじゃないかって思ってる。
でもウツの名前出なかったね。やっぱりウツは長生きできないのか!?」


--encore--

相当懲りている模様です

「まっとし(西村麻聡さん)のジャズコンサートに出たことがあるんだけど、
そのCDが今度出ることになって、僕とウツが参加しています。
僕はさっき歌った『Time Passed Me By』を、ジャズアレンジしてもらったものを歌ってます。
ウツが何を歌っているのかは言えないんだけどね」
観客より「教えてください」
「それはウツが言うのを楽しみにしているから、僕は言わない。
ウツがみんなに喜んでもらおうと話した時、"それもう知ってる"ってなったら、
"・・・木根だな?"ってなるでしょ?」
観客より「いいじゃないですか」
「やだ。あいつ、本気で怒るもん」

「以前、ラジオ(の生放送)でウツのライヴのアンコールで歌う曲を喋っちゃったことがあって。
それはソロとかTMの曲じゃなくて、ほかのアーティストの曲で、
サプライズとして用意してたのを、僕が言っちゃって。
そしたら、ファンの子がウツに言ったらしくて、"木根、頼むよ"って。
冗談っぽく"頼むよー(情けない声で)"って言われるならいいけど、
抑揚なく低い声で、"木根、頼むよ"って言うから、"こいつ、本気で怒ってるよ"って。
それからはすごく気をつけてる。
だから僕は言わない。そのうちウツのところで発表されるから」

「でもウツの曲は相当いいよ。TMの曲を歌っているんだけど、ホントにいい。負けたって思ったもん」



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