『Talk & Live Vol.10』
2006/11/26 名古屋:TOKUZO (昼)

※ 「カッコ」の前に名前がないものは、木根さんです。

今回、阿部さんがふたりなので、「」前の表記は、
ドラムの阿部さん→阿部
キーボードの阿部さん→阿部雅としました。


雰囲気を変えてみました

「こんにちは。木根尚登です。しばらく座ってばかりのライヴだったので、
今回は、いつもと違う感じにしようと、立ってみました。
といっても、最初と終わりだけ立っていて、途中はいつもと同じなんだけどね。
・・・開演する前に客席を見たとき、立ちにくそうだなと思ったので、気持ちは立っているつもりで聴いてください」


接近しています

TOKUZOは、客席からステージまでの距離が近いため(木根さんから、1メートル離れているかどうか、ぐらいの距離)、
木根「ここも、ステージから客席が近いね。でも、もっと近いところがあったよね?
  このへん(己の身体から30センチと離れていないところを指す木根さん(笑))に、お客さんがいた時があった」
観客より「それはいくらなんでも近すぎませんか?」
木根「だって、僕がハーモニカを間違えてつけちゃったら、
  そこに座っていた人が立って、ここ(ハーモニカホルダー)につけてあるハーモニカを外して、
  机の上に置いてある正しいハーモニカに、つけかえてくれたことがあったから。あったよね?」
阿部「っていうか、つけ間違えるなよ!」

ちなみに、ハーモニカを取り替えた場所は、磔磔(のハズ)です。


メンバー紹介

木根「まずは、メンバー紹介をしたいと思います。ギター、中村修司。ドラム、阿部薫」
観客より「(べーあんが)見えません!」
木根「べーあん、見えないって」

ドラムの位置が、木根さんの真後ろだったため、
観客から見えるようにと、木根さんが(椅子に座ったまま)身体を横にずらしてくださったのですが、
べーあんさんまでも同じ方向に、身体を動かしてくださいまして(笑)
(結局、正面からでは木根さんの影になって見えない(苦笑))
木根さんが身体を横にずらしたまま後ろを向くと、
べーあんさんもまた、その位置で止まっていたため、木根さんも苦笑いしていました。

それを、数回繰り返したあと。

木根「(みんなに)見えるように、立ったら?」
阿部「別に、見てもらうような人間じゃない」
木根「べーあんを見るために、わざわざ遠くから来てる人もいるかもしれないんだから。
  今日、べーあんを見るために、ここまで来てくれた人?」
当然(?)、手は挙がりまして。
木根「ほら、いるじゃない。ちゃんと見えるようにしてあげなよ」
阿部「木根の脇の下の隙間からのぞいて見てください」
木根「(左腕を肩ぐらいまであげながら)脇の下?」
阿部「隙間からのぞいて見えるから、そこから見てください」

木根「この方も阿部ですね。こちらの阿部さんは人格者です。キーボード、阿部雅宏」


もしもし

mc中、中村さんがべーあんさんに、マイクを通して話しかけたことがあったのですが、
最初、べーあんさんの位置では、中村さんの声が聞こえづらかったらしく。

阿部「何? しゅうちゃんが話している声が聞こえない。
  こういう言い方をするとなんだけど、(モニターから)音が出てないから、
  本当にしゅうちゃんが何を言っているのか判らない」
木根「どうやらべーあんは、しゅうちゃんの声が聞きたいらしいです。
  ・・・(スタッフさんに向けて)あ、本気にしなくていいですからね?」
中村「もしもし」
どうやら、べーあんのところにあるモニターから、中村さんの声が出るようになった模様で。
阿部「あっ、聞こえる!」
中村「もしもし、阿部さんですか?」
阿部「もしもし、阿部です」
木根「そこで電話しているフリしなくていいから」


売れっ子ドラマー

木根「べーあんが(『Talk & Live』に)参加してくれるのは久しぶりだよね?
  べーあんは売れっ子だから、なかなか"うん"って言ってもらえない」
阿部「ちーがーう」
木根「売れっ子だから、高いし」
阿部「高くない!」
木根「忙しい人だから、なかなか"うん"って言ってもらえないんだけど、
  今回は土下座をしに行って、ようやく"うん"と言ってもらえました」
阿部「いつ土下座なんかしたよ?」
木根「"うん"って言ってもらうために、わざわざべーあんのところまで出向いて」
阿部「来てない」
木根「頭を下げに行って、今回は僕を優先してくれることになりました。だからいま、ミッチーとか怒ってると思う」
阿部「そんなことない」
中村「一緒に土下座しに行った甲斐がありましたね」
阿部「いつ来たよ」
木根「ふたりで? ふたりで頭を下げに行きました」
阿部「本気にするでしょ!? だから来てないから!」


電池式です

木根「でもドラムって、昔はもっと(ステージの)高い位置にあったよね? 寺内たけしとブルージーンズとか」
阿部「ああ」
中村「そこ、古い話題で盛りあがらないでください。判らないですから」
木根「寺内たけしとブルージーンズ、知っている人?」
手を挙げている人は、ほとんどいなかったんじゃないかと(苦笑)

木根「そこでギターを弾いていた人、△△っていう人がいるんだけど、
  その人は"僕が日本ではじめてギターを作った"って言っている人なのね。
  それまで、日本にギターがあまり普及してなかった頃に、
  自分が広めた(作った)ようなものだって、言っている人なんだけど」
中村「木根さん、ギターの話じゃなくて、ドラムの話じゃないですか?」
木根「そうだった(苦笑) でもその頃って、どのバンドを見ても、ドラムの人が一段高いところにいたよね?」

木根「ドラムが高いところにあるのは、客席から見づらいからだと思う。
  同じ高さだと、(ステージの)うしろにいる人は見づらいから、高いところになったんじゃないかな?」
中村「生音だったら、いちばん五月蠅いからじゃないですか?」
木根「生音だと五月蠅い?」
中村「僕とか木根さんの楽器っていうのは、電気を通さないと大きな音が出ないじゃないですか。
  だから生音だったら、ドラムがいちばん五月蠅いでしょ?」
木根「高いところにあるのは、五月蠅いから隔離されてるんだ」

阿部「俺は電池式だから」
木根「べーあん、電池式なの?」
阿部「そう。単4電池2本(だったと思います(苦笑))」
木根「単4!?」
阿部「単1とかじゃないの。単4電池式なの」


間違い探し

『Soldier Blue』の演奏中、木根さんの弾いていたギターの弦が切れたため。
中村「昔、曲の途中でギターの弦が切れちゃったことがあるんですけど。
  その時、ものすごいスピードで、スタッフがやってきて、(弦の切れた)ギターを持っていっちゃったことがありました。
  ・・・さて、間違いはなんでしょう?」
木根「・・・ギターがない」
中村「そうなんですよ。ギターを持っていっちゃったけど、代わりのギターを持ってこなくて。
  しかも、結構ギターが入っている曲で。
  急いでスタッフの人が弦を取り替えはじめたんですけど、1コーラスくらいはギターがなかった」
木根「でもギターを弾く人って、ギターがなくなると、ものすごく困らない?」
中村「すごく困ります。ギターがあるからそこにいられますけど、ギターなかったら、もうどうしたらいいか判らないです」


客席の方を向いて話しましょう

木根「ギターは、弦が切れたら取り替えればいいけど、ドラムはどうするの?
  (ドラムの)皮が、バリッて破れちゃうことってないの?」
阿部「あるよ。スネアの時は、破れていないところを叩いていて、
  向こう(ステージ袖)からスネアを持ってきてくれたら、さっと取り替える」
木根「ああ(納得)」
阿部「でも、バスドラが抜けた時は・・・
  バスドラの皮が、ガバッと向こうへ抜けちゃった時は、どうしようもなかった。
  スネアの時みたいに、皮が残ってないから」
ここで、ローディー(スタッフ?)さんから、「フロアタムがあります」との声が飛びました。
阿部「ああ。そっか」
木根「"フロアタムがありますから"って。彼は現在、それをやっている人だから、間違いない」
この時の木根さんは、回転する椅子を利用して、べーあんさんのいる方を向いて話していたため、
客席に背を向けた状態でした。

中村「木根さん、なんでうしろを向いているんですか」
阿部「こっち向いて喋るな」
木根「だって、うしろで話しているから。そっちの話も聞きたいじゃない」


今回もカミカミでした(笑)

木根「もうひとりのキーボードの阿部さんは、キーボードが壊れるっていうことはないよね?」
阿部雅「僕は壊したことはありませんが、鍵盤を壊す人はいるみたいですね」
木根「僕の知ってる小室ってヤツは、壊したことがあるけどね。その時は、壊れた鍵盤をアロンファルファ
阿部「アロンファルファじゃない」
木根「え?」
観客より「アロンアルファ」
木根「アロンアルファね。アロンアルファでくっつけていたけどね」
中村「木根さん、大阪でなんのライヴを見に行ったんでしたっけ?」
木根「大阪? ああ、レミオロメン」
中村「あ、言えた」
どうやら大阪公演の時は、カミカミだったらしいです(笑)
木根「大阪でレミオロメンのライヴを見に行ってきました。"粉雪舞い散る・・・"」
中村「『粉雪』って、そういう歌詞でしたっけ?」
違います(笑)


ライヴ中にされた悪戯

木根「TMの時、ローディーに"こーじ"っていうヤツがいたんだけど」
中村「それって、久保こーじ?」
木根「そう。そのこーじ。
  ツアー中、こーじが僕にギターを渡すっていう時があったんだけど、
  その前の曲でギターを弾きながら袖を見たら、ベースを持っていたんだよね。
  "僕はギターなのに、ベースを弾かせるつもりなのか?"って(苦笑)
  その次は三味線。だから"次はなんだろうなあ"なんて思っていたら、最後には、ほうきになった(笑)
  まあ、ほうきを渡されても、演奏に支障のないパートだったっていうことなんだけどね」


それは・・・叱られると思います(苦笑)

阿部「(ライヴ中、演奏の)直接の失敗っていう訳じゃないんだけど。
  昔、B'zのツアーをやっていた時、舞台監督に叱られたことがある」

阿部「ライヴ中に、2曲ぐらい、ふたりだけで演奏するっていうコーナーがあったのね。
  一緒にやっているけど、やっぱりB'zだから、前(客席)から見たいじゃない?
  楽屋に戻っている訳だし、ふたりだけで演奏している間ならいっかと思って、
  観客席のいちばんうしろに行って、ステージを見ていたのね。
  そうしたら舞台監督が来て、"こんなところでなにやってるんですかっ!?"って、ものすごく怒られた」
木根「そりゃあ、舞台監督は必死になって探していたんじゃない? ドラマーが消えたって」
阿部「自分より若い舞台監督に、すごく叱られた」
木根「だって、いなくなっちゃったら、これ(首が飛ぶという仕草)じゃない?」
阿部「これ(こちらも同様の仕草)にはならないでしょ。なるのは、俺」


五十歩百歩

mc中、木根さんが噛んだり言い間違いをしたりするたびに、(どんなちいさなことでも)べーあんがつっこんでいたせいか、
とうとうライヴ中にメンバーからクレームが(笑)


中村「阿部さん、細かいことにひっかかり過ぎです!」
阿部「そんなことないよ」
木根「ちいさいことに、いちいち引っかかっているから、伸びるんだよね」
中村「阿部さん、マイク持ってますから」
木根「誰だよ、あんなところにマイク置いたの!」
阿部「知らないよ、マイク置いてあったんだもん」
木根「マイク置いてなんて、頼んでないよ?」
中村「土下座しに行ったとき、"マイクも置いてくれって"条件だったんですよ」
阿部「だからいつ土下座したの!」
木根「しかもハンドマイクで、普通に喋ってる」
阿部「だから、ここに置いてあったの」
木根「ミッチーの時とかは、喋る時とかあるの?」
阿部「あるね」
木根「そういう時は、どうするの?」
阿部「地声で言えって(言われる)」


宣伝コーナー(一部分のみ)

『10th Anniversary』の頃から発売されている、
ツアーパンフとカレンダーを兼ねた冊子を手にし、ページをペラペラと捲りながら。

木根「こちらは最近ずっと作ってるかな。パンフレットとカレンダーが一緒になったもの」

そうして、ツアー・メンバーの写真が載っているページで手を止める(苦笑)
木根「なんで僕のパンフレットって、変な写真が多いの?」
阿部「変な写真?」
木根「ほら。メンバー写真。いつも変な顔してる」
阿部「それ、撮ったのしゅうちゃん」
木根「しゅうちゃんなの?」
阿部「そう。撮りっこしたから」
中村さんは苦笑いしていました。

木根「その(ツアー関連のページの)あとは、カレンダーになっています。
  僕の写真のほかに、いま僕が思っていることなんかを、短く一緒に載せてます」
阿部「どうして(話題にしているページを)自分の方を向けてるの? 見せる方向違うでしょ」
木根「僕、絶対にテレビの司会者とかできないね。
  こういうの(フリップ?)を出すことあるでしょ?
  どうしても(写真のある方を)こっちに向けちゃうもん」
中村「(フリップの)裏に、ちゃんと書いてありますよ?」
木根「裏に書いてあるかもしれないけど、裏に書いてあるのは、表ほど綺麗じゃないでしょ?
  綺麗な方を見たいから、やっぱり表を見ちゃう」


続・宣伝コーナー

木根「前回は、エコカップを作ったのね。これはあまり宣伝してこなかったから、宣伝してあげよう。
  もしよかったら、うがいなどをする時にでも使ってください」

木根「ちょっとエコに目覚めてみました。これからは、エコじじいとして生きていきたいと思います」
阿部「エロじじい?」
中村「もう、絶対ひっかかると思いました」
中村さんは、ちょっと呆れ気味でした(苦笑)

木根「もしかして、言う言葉、悪かった?」
阿部「いや、おかしくないよ?」
木根「おかしくない?」
中村「おかしくないです」
木根「エコじじいって言っちゃいけないの?」
阿部「言っちゃいけないなんて言ってないよ」
中村「言ってもいいんです。ひっかかる方がおかしいんです」
阿部「ひっかかるでしょ?」
木根「ほら、こうして伸びていくんだよ」
中村「阿部さん、あとで楽屋で話があります」


--encore--

桜ヶ丘

「いま、新しいアルバムを作っています。
ソロになってからは歌詞も書いたりしてきたんだけど、"僕が絶対に書こう"と思って書いてきたわけじゃなかった」

「昔の僕だったら、歌詞を書こうと思っても、どういう風な歌詞にしようかというイメージがまとまらなかったら、
10分くらいでみっこ(小室みつ子)さんや、前田(たかひろ)君なんかに頼んでいた。
・・・10分は、おおげさかもしれないけどね。
でも、(作詞を人にお願いする場合は) "こういう詞を書いて欲しい"って、お願いして書いてもらうことが多い」

「でも前回のアルバムぐらいから、できるだけ詞を書いてみようと思って。
曲のストックはあるんだけど・・・作曲は、これまでずっとやって来ているし、
こういう言い方がいいのか判らないけど、曲を作ることには慣れてるし。
でも詞を作るっていうことは、これまできちんとやってきたわけじゃないから、なかなかできない」

「いちおう"年内に作ろう"って、期限を決めてやっているんだけど、なかなか詞ができなくて。
だから、日常のこととか、いま僕が考えていることとかを詞にしようと思って。
それは『Life』の時も、そうだったんだけど」

「うちから1時間ぐらい歩いたところに、桜ヶ丘という場所があって。
・・・全国に桜ヶ丘っていう場所はたくさんあると思うんだけど。
うちから1時間のところにある桜ヶ丘に行って書いた歌です。
『桜ヶ丘』という曲を聴いてください」


そう来るとは(笑)

木根「じゃあまず、中村修司」
中村「"まず"、なんですか?」
木根「ほかに話すことよりも先に、紹介をしようと思って」

木根「今回も、アルバムはしゅうちゃんと一緒に作っています。
  いろいろアドバイスをしてもらいながら、やっています。
  そして、キーボードは、阿部雅宏」
木根さんの紹介を受けてステージに登場したのは、もうひとりの阿部さん(笑)
っていうか、べーあんでした(笑)

木根「そう来たか(笑)」
べーあんは、そしらぬ様子でキーボードの椅子に座りました。
木根「じゃあ、次に出てくるのは。ドラムス、阿部薫」
当然のことながら、登場したのは阿部雅宏さん。
こちらの阿部さんは、椅子に座らずに立っていました。


木根「そこまでやったからには、なにか弾くんだよね?」
木根さんの言葉を受け、ぐーで鍵盤を押さえるべーあん(笑)
ぐーのまま数回鳴らして、終了でした(笑)

木根「体格的には、この並びなんだけどね」



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