Talk & Live 番外篇 Vol.5
2005/6/26 TOKUZO(夜)


気を抜きすぎていました(汗)

なんの前ぶれもなく、ステージ脇の暖簾をくぐって登場したためか、
木根さんがステージに現れても、客席のざわめきが止みませんでした。

「僕が出てきたのに、話し声が止まない。・・・いや、いいんだけどね。
あ、出てきた(おざなりに拍手し、横を向いて友だちと話しているフリをする)。
話してくれてていいんだけどね」

「出てくる時間、間違ってた? 6時半になったから出てきたんだけど」
腕時計を確認しながら(苦笑)
「間違ってないよね?」
はい。間違っていません。ごめんなさい。


ずっとここにいます。

「今日は、2回公演だからね。今こうやって出てきたけど、なんだか、ずっとここにいるみたい。
この中には、連続の人もいらっしゃるんじゃないかと。みなさんはいいよね。一回リフレッシュできるから」

「今日、外暑かった?」
この日の名古屋は、梅雨らしく蒸し暑い日でした。
「僕は涼しかった。この中にいたから」


相談しながらやっています。

「(昼公演から夜公演の空き時間は)座って、ぼーっとしていたんだけど。
ここは休むべきだと思って、休んでいた。
昼間の公演が終わったのが・・・4時? 4時とか4時半で、夜が6時半から。
どうも休み足りないな、と思ったから、こうやって話してます」

「バンドで演る場合は、さすがにこんなコトはできないけど、ひとりだとこういうトコ融通がきくからね。
さすがに2回どおり歌うのは疲れる。
・・・この職業を選んだときに、うすうすは判っていたんだけど、やっぱり2回どおり歌うっていうのは、たいへん。
君たちも・・・君たちは平気だろうけど」

「以前、2回公演をやった時があって。
いつだったか忘れたけど、バンドで2回公演やったときは、さすがに声を潰しました。
ひとりならいいけど、バンドだと音が大きいヤツがいるから。
僕は声量がある方じゃないから、それ(楽器の音)に負けじと声を出したら、案の定、"あー(しわがれた声で)"って」

「昨日、さいたまで・・・あっ。さいたまって昨日だったんだ。
二日連続だから疲れているんだ。やっぱり二日連続はつらいね。
できれば一日置きがいい・・・って、なに話してるんだろう」


被害妄想です・・・?(笑)

「ひとりで回りはじめた頃は、歌の前にトークがあったりしたんだけど、最近はやってないでしょ?
あれね、曲を歌ってないのに、どんどん喋っちゃって、なにを演りに来ているのか判らなくなっちゃうんだよ。
いくら番外篇っていっても、僕の中で歌とトークは同じ重みだから。
でも、みんなはトークの方に重みがあるでしょ?」

「だってトークが短かったりすると、みんな明らかに不機嫌なんだもん。
トークが多い方が、みんな嬉しそうだよね」


白状します

「あれ? こんなテンポだっけ?」
1曲目のイントロを弾きはじめたのに、そう言って演奏を止める木根さん。

そうしてもう一度、弾き始めたリフが、最初に弾いたものとぜんぜん違っていたため、観客から忍び笑いが洩れました。
ちなみに最初に弾いたのは、どっちかといえばバラード曲のようなイントロでした。

「"昼と夜だから、曲を変えてきたぞ"と思ったかもしれませんが、昼間とまったく一緒です!!」


有言実行?

「昨日(6/25)は、コンフェデのセミ・ファイナル。
翌日もライヴだったから、すごく気になっていたんだけど。
"ちょっとだけ見て寝よう"とか思って見ていたら、
すごく早い時点で、パンパーンって点が入っちゃって。"いいのか?"って思った。
あまりにも試合が面白かったから、"あと1点入ったら寝よう"って決めて」

「前半だけ見ようって思ったんだけど、前半終わったら、後半が気になるじゃない?
後半が始まったら、30分まで見ようって決めて。
でも、あとちょっとだから見ちゃえって。結局、最後まで見ました」

※ 徒然(日記)でも触れましたが、前日のさいたまで、
「(木根さんが)眠そうだと思ったら、コンフェデ見たと思ってね」と言っていたらしいです。
管理人は友人からの↑というメールを読んだ時点で、「木根さんは絶対見るだろう」と信じて疑いませんでした。
かく言う私はコンフェデ録画組。


講演をしています。

「この間、北海道の大学で・・・何百人も入る・・・あれ、なんて言うの?
とにかくすごい広いところで、大学生を前に、TMでデビューするまでの話をして、3曲ぐらい歌ってきました」

「立川の小学校の教室で、小学生とお母さん方の前で講演をしました。
そのとき、企画をした人から、"2万円しか出せません"って言われたんだけど、
お金が出る出ないは関係ないから。"お金はいいです"って、断って。
たぶん、お母さん方がTMの木根さんだからということで、気をきかせて、あまり宣伝しなかったんだろうね。
ぜんぶで20人くらいしかいなかった」

「あと小学校4年生のクラスでも、夢について話をした。
小学生の前で話をするから、あんまり難しい言葉を使ったら判らないかもしれないと思って、
どうやって話をしようかと思ったんだけど、
よくよく考えたら、こうやって話をしているときに、そんな難しい言葉は使ってなかった」

「ちょうど教室にオルガンがあったからか、"なにか1曲歌ってください"って言われて。
マイクが準備してくれてあったんだけど、みんな口をつけて話すんだろうね。
マイクの上に、ウレタンとかのカバーがしてあったんだけど。
湿って乾いて、湿って乾いてっていうのを、何度も繰り返したのか、
もうぼろぼろになっていて、歌うたびにそのカバーが、ぼろぼろ、ぼろぼろって落ちるの。
そういうの、子どもって好きじゃない?
それでも笑っちゃいけないって思っているらしくて、こうやって顔を隠して笑っているの。
外したかったんだけど、歌い始めたら止めるのも嫌だったから、そのまま歌いきりました」


たくさんたくさん、ありがとう

「話はぜんぜん変わるんだけど、ユンカースが6月6日に亡くなりました。
ユンカースの飼い主の人から電話をもらって。
いま、てっちゃんはユンカースと一緒に住んでないから、メールを送って。
そしたら、"ひとつの時代が終わったね"っていうメールが返ってきた。
なにを言ってるんだ、こいつはって思ったね。
"いろいろありがとう。って伝えておいて"って書いてあったから、僕がまた飼い主に伝えておきました」

「これまで、あまり考えていなかったけど、作った作品っていうのは残るんだよね。
これは悪い言い方かもしれないけど、天命を全うしたあとでも、作品は残るワケでしょ?
『CAROL』もそうだけど、『JUNKERS (COME HERE)』は、すごく大事な作品。
ユンカースは映画にもなって。なんか毎年、NHKでも放送してくれているみたいで」
慥か今年(2005)に入ってから、BSで放送されていたような気がします。

「いつもは誰かのために曲を書こうとか、そういうことを思う方じゃないけど、今回だけはそういう風に思って。
いまアルバムの曲を書きためているんだけど、
その中に、曲はできているんだけど、どういう方向性にしようか悩んでいた曲があったので、
それをユンカースのための曲にしようかと思って。
いま作っているので、どういう曲になるのか楽しみにしていてください」


俳優をやりました。

「『家族対抗歌合戦』という演劇に出演しました。
これは案だけは5年くらい前からあって。
"是非、出てください"って誘われていたんだけど、
そういうのをやっている自分を想像できなかったから、ずっと断り続けていた」

「去年、挑戦というテーマをつけたときに、これも挑戦だと思って引き受けてみました。
(劇の)中で歌うシーンもあると聞いていたから、こっち側の自分も出せるんなら、やってみようかなと思って。
引き受ける時に、これだけはって思って、
"これまで演技の勉強なんて、まったくしたことないから、演技なんてできませんよ"って話したら、
"そのままでいいですから"って言われて。・・・そのまま、っていうのがいちばん難しいんだけどね」

「台本ができる前に、インタビューみたいなのがあって。
だから自宅が水道屋だとか、父親が市議会議員だったから、市議会議員とか、そういうのが出てきたんだろうね」
木根さんの役柄の家族は、水道屋の設定で、木根さんの義兄が市議会議員に立候補する、という設定でした。


丸い形の青い空

「実家が水道屋をやっていて、これは次女がついでいるんだけど。
昔、まだ下水がちゃんと整備されていなかった頃、○○穴(ごめんなさい。忘れました)って言って、
汚物を地下に溜めて、綺麗にしてから流すっていう装置をつけていたのね。
その○○穴っていうのは、10メートルくらい掘るのね。1メートル四方ぐらいの穴を。
僕が掘るワケじゃなくて、手伝いをするだけなんだけど。
そのとき・・・僕、"尚登"って呼ばれているんだけど。"尚登、下へ降りてみるか?"って言われて。
ウィンチみたいなので下へ降りていって、底から上を見あげると、本当に小さな丸い穴から小さな青空が見えて。
これは『丸い形の青い空』という絵本になっています」


得した気分

「いまこれ(Set List6曲目の、思わずハモっちゃう曲)を歌っていたら思い出した。
昔、ウツとふたりでやっていたんだよね。
その時に、歌っていた曲。『きまぐれ屋さん』っていう曲なんだけど」
『きまぐれ屋さん』を1番のみ歌う木根さん。
「もしかしたら僕はきまぐれなのかな?」というような歌詞でした(笑)

「これをウツが歌っていたんだよ?」

「ほかにも、こういう曲があった」
とか言いながら、『ひなたぼっこ』を歌い始める木根さん。
こちらも1番のみ歌いました。

「これもウツが歌っていた」

「高校生の頃に作った曲。あの頃、何百曲って作っていた。
それを話したら小室に、"木根は早すぎたんだよね。残念だったね"って言われた。
でもあの頃は、路上でやるっていう考えはなかったな。
あの頃に戻れたら言うね。やれって」

「TMトリビュートやったけど、自分トリビュートっていうのもいいね。
ウツは絶対に来ない(歌わない)だろうけど」
ここで、「(木根さんの)隣に宇都宮さんがいるだけでいい」という声が(笑)
「隣にいるだけ? ウツが? 隣にいるんだったら歌って欲しい」
同感です。


英語は苦手です

「エルトン・ジョンの『Your Song』という曲があるんだけど。
これまで何度か挑戦しようかと思って練習していたんだけど、
滑舌が悪いのと英語が苦手というのがあって、なかなか歌うことができなかったのね。
ただでさえ英語が苦手なのに、あれは字余りだったりするでしょ?」

「そしたら僕の友だちで島田歌穂さんっているんだけど。
・・・僕の『Talk & Live Christmas Specialにゲストで出てもらったときに、『Your Song』を訳詞したっていうのを聞いて。
日本語があるならそっちを歌おうって思って、島田さんに今回歌わせてもらうと話してきました」



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