Talk & Live Vol.8
2003/11/26 名古屋:ボトムライン

※ 「カッコ」の前に名前がないものは、木根さんです。


お客さん、職業は?

曲が終わった後、何の前ぶれもなく話し始める木根さん。
「昨日、マッサージをしてもらったんだけど。60歳から70歳くらいの人でね。・・・おばあさん」
木根さんの話しぶりから、男性のマッサージ師だと思っていたため、どよめきが起こりました。

「それくらいの年齢の人のこと、おばあさんって言わない?
でもその人も自分で、おばあさんって言っていたから、おばあさんでいいや。
身体をもんでもらっていたら、"お客さんは、いろんなことをやっている人ですね"って言われた。
どうやら職人さんみたいに、同じ仕事をやっている人の筋肉って、
同じところが硬くなっていて、それで職業が判るらしいんだよ。
・・・確かに、いろんなことをやってる(笑)
だから、"ギターを弾いたり、ピアノを弾いたり、小説を書いたり、サッカーをやったりしてます"って」
(※このマッサージ師の方は、カラヤン(指揮者)やジョン・レノンにマッサージをしたことがあるらしい)


メンバー紹介は、"チャレンジしていること"。

●ベース、宗さん
木根「宗君は、僕の最初のライブとツアーの時に参加してもらって、それ以来。
  いま宗君は、天気予報士の勉強をしています」
天気予報士じゃなくて、気象予報士という修正が入って。
木根「ごめん、それ。気象予報士。勉強してるんだよね?」
宗「はい。趣味なんですけど」
木根「なんだって最初は趣味からはじまると思うよ。今日もこれから勉強に行くんだっけ?」
宗「はい。なんとか間に合うと思います」

木根「じゃあ、やってよ。天気予報」
宗「えええ。いきなりはできないですよ」
木根「今日の天気」
ヤ○マー天気予報のメロディを弾き始める佐々木さん(笑)
宗「今日の天気は、みんなも知っているとおりの天気です」
木根「今日の天気は、みんな知っているからダメじゃん。じゃあ、明日の天気」
再び、天気予報のメロディを弾き始める佐々木さん。
宗「明日の天気は・・・明日早く起きて、天気予報の番組を見てください」
まだ習いはじめたばかりで、予報するところまではできないんだそうです。

宗「なれるかどうか判りませんけど。あれには適正があるんですよ」
木根「適正・・・あっ、滑舌。俺は絶対ダメだ」

●ドラムス、べーあん
木根「1999年以来の参加の阿部薫。べーあんは、もう本も出してるし。写真の。
  僕のツアーパンフにも、べーあんの写真使っているし、慥かミッチーの」
阿部「詩画集ね」
木根「詩画集。それにも写真載ってるんでしょ?」
阿部「うん」
木根「じゃあ、もうプロだよね」
阿部「写真はプロとアマの違いって判んない」
木根「お金もらっていればプロでしょ」
阿部「お金? ・・・もらった」

●キーボート、佐々木真里さん
木根「キーボードは、今回初の・・・ウツのライブに行っている人は、おなじみなんだけど。佐々木真里さん」
木根さんも宇都宮さんのライブに行って、何度か話をしたことがあるらしい。
佐々木「いまさら、なんですけど」
木根「彼女は今回、アコーディオンも弾いてもらうんだけど。多才な人ですね。
  コーラスをやったり、ピアノを弾いたり。
  ウツのライブでは、女優もやってましたね。この中でウツのライブに行った人」
何人か手を挙げる。
佐々木「ええええ!?」
いきなり動転する佐々木さん。
佐々木「忘れてください」
木根「今回は演技するところはないんだけど、今度は入れるようにするから」
佐々木「やめてください(笑)」

木根「真里さんは、東京出身だっけ?」
佐々木「そうです」
木根「ちゃきちゃきの江戸っ子ですね。ほら、なかなか純粋な東京人って、なかなかいないじゃん。
  僕も三多摩地区だし」
阿部「俺、新橋」
木根「べーあんには聞いてない」
阿部「新橋」
木根「橋の上?」
阿部「ちーがーう」
木根「新橋なの?」
阿部「そう」
ちなみに宗さんは、神奈川県出身だそうです。

●ギター、中村さん
木根「ギターは、去年以来の参加になる中村修司。その前は、」
中村「2002年ですね」
木根「それ、去年(笑)」
中村「そうでした」

木根「修ちゃんは、胡弓を勉強してるんだよね」
中村「はい」
木根「胡弓って弦が1本だっけ? 2本だっけ?」
中村「日本で言われている胡弓というのは、中国の楽器の総称で、
  僕がやっているのは、弦が2本のもので、本来は二胡という名前です。
  中国では、女性の声と同じ音が出ると言われています」
木根「修ちゃんは胡弓のCDを出しているので、聴いてみてください。で、いつ弾いてくれるの?」
中村「えっ?」
一瞬固まる中村さん。
木根「ダメ?」
中村「弾きましょうか?」
実現されたのか、残念ながら私は知りません(笑)


今回は2部構成

「今回のライブは2部構成になっていて、1部はこういう感じでやるんだけど、
2部では僕に話しかけないでください」

「2部では『七つの角笛』という小説と、『Ci e la musica due』というアルバムも出たので、
そのファンタジーの世界に、みなさんを連れて行きたいと思っています」

「これまでステージからはける、ってことをしたことがなかったんだけど
TMの時は、何度かはけて、着替えたりしていたんだけどね。望遠鏡持ったり、着ぐるみ着たり。
着ぐるみは着てないか。でも今回はステージから、ちょっとはけてみたりして」

「話しかけたかったら話しかけてもいいけど、無視するから。無視して歌います。
・・・でも3回くらい話しかけられたら、我慢できずにしゃべっちゃうかも」


3時間半

「SING LIKE TALKINGの佐藤竹善も、よくしゃべるからなあ。
あいつがゲストに出てくれたとき・・・ゲストの枠って30分くらいなのね。1時間しゃべっていたからな。
あの日だけはライブ、3時間半やっていたから」
現場にいましたが、本当に長かった(笑)
どうやら、終電に乗れなかった方もいたそうです。


合図

スタッフの人が、延々と話し続ける木根さんに、ギターを手渡すと。
「これが出てくると、"次に行け"っていう合図」


SFロックステーション

「ラジオと言えば、東海ラジオで『SF ロックステーション』やっていたでしょ?
その中に、TMヒストリーっていうコーナーがあったんだけど。聞いていた人いる?」
何割かの人が手を挙げる。
「懐かしいよねえ。あの台本、僕が書いていたんだけど。
台本が出てきたんだよ。それにすっげえ汚い字で・・・僕の字なんだけどね。
そのなかに○○(ごめんなさい、忘れました)という名前が出てきて、誰だろうと思っていたら、松本だった(笑)」


愉快なふたり?

「あれがあったから、今の自分があるというような、原点になっているものってある?
まずは宗君、話して」
木根さんの発言を受けて、真里さんが再び素敵なメロディを弾き始める。
が、いきなり振られた宗さんは、さすがに話を見つけられず、お鉢はべーあんへ(笑)
そうしたら、宗さんの時とはうって変わって、暗いメロディを弾きはじめる真里さん。

阿部「俺の原点は、そんな暗い曲じゃない」
これに反応して、今度はすごく明るいメロディを。
阿部「そんなに明るくもないっ」


べーあんの原点

木根「この話、もしかしたらもうしているかもしれないんだけど。あの、ドラマーの、」
阿部「○○(聞き取れませんでした)?」
木根「あの話してよ」
阿部「○○っていうのは、プレスリーの後ろでドラムを叩いていた人なんだけどね」
木根「最初見たときから、ドラムやろうって思ったの?」
阿部「最初はあのドラムの人、恰好いいなって思ってるくらい。
  そのあと映画があって、それを見に行って。それを見て、やっぱり恰好良くて。
  それでドラムをやりたい、って思って」
そうしてドラマーの道に進んだんだそうです。


べーあんの、ちょっといい話

阿部「去年、プレスリー生誕○○周年っていうコンサートがあって。
  プレスリーの映像があるから、それに合わせて、
  当時のバックバンドをやっていた人が演奏するっていうライブがあって。
  まさか日本に来るって思ってなかったから、すっごくびっくりして。歳だってもう、60とか70で。
  もう、映画で見たのと全く一緒なんだよ。曲がはじまって、"一緒だあ"って思ったら、もう号泣」

そのあと知り合いのスタッフの計らいで、ご本人に対面できたそうです。

阿部「楽屋に待機している場所があるんだけど、そこで待っていたら○○が来て。
  俺、英語ぜんぜんできないから、通訳の人に傍にいてもらって。
  "これから言うこと、訳してもらえますか?"ってお願いして。
  "僕はあなたのドラムを叩いている姿を見て、ドラマーになろうと決めました。
  今はプロのドラマーとしてやっています"みたいなことを伝えて。
  そうしたら、"君が僕を見て、ドラムをはじめるきっかけを作ったのなら、
  今度は君がドラムを叩いる姿を見て、ドラムをはじめようって思ってもらう番だ"って言われて、
  ちょっと身が引き締まった」


中村さんの原点

中村「僕はすっごくビートルズが好きだったんですが。
  毎年、ジョンレノンが亡くなった日に追悼イベントをやっているんだけど、去年、それに参加して。
  オノ・ヨーコさんが話をして、そのあと僕のギターでコンサートが始まったんですよ」
木根「坂崎君とかが参加してるヤツでしょ?」
中村「去年はいなかったですね。オノ・ヨーコさんとか、いろんなミュージシャンが参加してて。
  最後に全員と話をして、ハグをしてくれるんですよ」
木根「本物のオノ・ヨーコ?」
中村「もう70歳くらいなんですけど、オーラが違いますね」

名古屋で原点の話をしたのは、阿部さんと中村さんのふたりでした。

ここからは第2部の『チェラムジカ』。mcはなく、インストを挟んで曲が繋がっていく形でした。



--encore--

青空』

木根さんが、ひとりきりでステージに登場。
「本当はアンコールは、みんなで騒いで楽しく終わり、という風にしたかったんだけど、
ツアーを始めたときから、『青空』という曲をやろうと決めてやってきたから、どうしてもやりたくて。
今回、こういう形にしちゃったら、『青空』を入れる場所がなくてね。
なのでここでやらせてもらうことにしました」

そうして『青空』の弾き語りでライブは終了でした。



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