徒然
『浮雲』とセットということで、こちらはスリムケース仕様。
通販で購入したとは思うんですが(既に曖昧)、初めて商品を目にした時、
「いくら2枚セットだとは言っても、せめて通常ケースで作って欲しかった」と、
呟いた記憶だけは鮮明です(苦笑)
そういう訳で(?)『徒然』に入っていた半透明のジャケットを『浮雲』にセットすると、
ひとつの絵になるようになっていました。
スリムケースだと収納しづらい棚を使用しているため、
『徒然』のCDは『浮雲』に収納してしまっているので、
スリムケース(と歌詞カード)の出番はかなり低いですが、
スリムケースが行方不明にならないあたり、我ながら阿呆だと思ったり。
すっかり忘れていましたが、先に発売された『浮雲』が過去を(中心に)歌っているのに対し、
この『徒然』は、現在から未来を見つめているCDになっていて、
2枚で現在・過去・未来が揃うようになっているようです。
そして『浮雲』以上に、これまで木根さんの歌詞に出てこなかった言葉が出てくるアルバム。
このアルバムを作っている当時、9.11テロが起き、それによってアルバムの雰囲気が変わった(ハズ)
『不眠症ジェニー』
【作詞:前田たかひろ/作曲:木根尚登】
まさか木根さんのソロでも、個人名がタイトルになるとは(苦笑)
しかも意外に(?)可愛らしかったりして。
歌詞もメロディもオケも、なんとなくフォークっぽい?と思いながらも、
結局、こういう曲調に弱い私(笑)
ライヴでは番外篇より本篇の演奏が多い曲ですね。
『無知の涙』
【作詞・作曲:木根尚登】
この曲をはじめて聴いたとき、陽水さんの顔が脳裏を過ぎっていたため、
会報で木根さんが井上陽水さんの名前を挙げていて、「納得」と。
『無知の涙』は木根さんの言葉による反戦の曲というイメージが強いですが、
それよりも『T&L Vol.7』(2001)で、素敵笑顔で"yeah yeah yeah"と歌う、
中野周一さんの姿が忘れられない曲だったりします(苦笑)
『つれづれ』
【作詞:前田たかひろ/作曲:木根尚登】
私の中では『Bless this Love』系列に入る曲。
作詞家が同じなので、雰囲気も似るのかもしれませんが、
曲調もなんとなくそれっぽいかな?という。
そしてこれまでの木根さんの歌詞のイメージを、いちばん覆すような歌詞なのが、この曲。
いまだに私の友人はこの『つれづれ』が大の苦手です(生で聴いたら多少OKになったらしいですが)
ライヴでの演奏回数はそれほど多くないですが、
DVDにも収録されている、2007年の『T&L Vol.10』がいちばん好み。
『青空』
【作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登】
会報(Vol.22)の中で、
「小室みつ子さんには、大人のラブソングをお願いした」と木根さんが話しているんですが、
そのあと『青空』の歌詞についての説明を、きちんと聴いていなかった(憶えていない)と反省。
『T&L 10th Anniversary』(2002)など、歌う前に9.11の話をしていたので、
反戦について歌った曲というイメージが強いです。
武器だとか兵士だとか、直接的な言葉がなくても、
こめられた気持ちは伝わるんだと、『青空』を聴く度に思います。
『WILL』
【作詞:藤井徹貫/作曲:木根尚登】
木根さんもインタビューで話していた気もしますが、
(放送)作家である藤井徹貫氏が詞を書いた曲。
9.11や戦争の影響を受けた詞であるせいか、
木根さんの曲の中では、かなり特異なものに入るのではないかと思います。
徹貫さんの言葉の選び方も独特なので、未だにちょっと言葉に慣れない曲だったりします。
『WINTER COMES AROUND』
【作詞:小室みつ子/作曲:木根尚登】
説明するまでもないかと思いますが、
TM Networkのアルバム『CAROL』に収録された同曲のセルフカバー。
こちらは多重録音による、ア・カペラ・・・でいいのかな?
アレンジをしている湯浅さんもコーラスに参加している気もしますが。
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参考:『TREEMADE VOL.22 OCTOBAER-2001』(TREE of TIME)
2008/9/26