『Roots of The Tree』


今さら説明するまでもなく、アルバム・タイトルは『木根』を英語にしたもの。
木根さんのソロ・デビュー・アルバムでございます。
そして、ここから燦然と輝く、ミニ・アルバムの歴史が始まりを告げるワケです(笑)

6曲入りのミニ・アルバムですが、
このうち3曲がシングル発売されているのが、時代だなあ、と。
某ふたり組バンド(笑)のギタリストに、
「ミニ・アルバムから3曲も出すなよ」と言われたというのは、(たぶんファンには)有名な話。


私の中でこのアルバムと『NEVER TOO LATE』は、
「ソロではないTMの木根尚登が出したアルバム」という括りになっています。
終了宣言をしたあと復活したため、判りにくくなっていますけれども、
復活する前(1994年まで)のTMだと捉えていただければ。
実際、『Roots of〜』『NEVER TOO〜』とその後アルバムでは、
歌い方を含め、雰囲気が全然違います。



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『思い出はクレセント』
【作詩:小室みつ子/作曲:木根尚登】
(1993/2/21シングル・カット。c/w『I'm on your side <Strings Version>』)

『トランタン白書』(テレ東系)のエンディング・テーマで、
アルバム発売後、改めてシングル・カットされました。
管理人が住んでいる地域にはテレ東系がないので、どんな番組だったのかは判りません。

そして『ミュージック・ステーション』で、ソロで歌った記念すべき曲。
当日は、夕食中にもかかわらず、テレビの前に正座し、
ドキドキしながら出演を待っていたことを思い出します。
この時は、本当に心臓に悪かった(笑)

当人は緊張していないつもりだったらしいんですが、
「口の中が異常に乾いていて、それで緊張してるんだって思った」と後々ライヴで話していました。

ライヴでは、比較的、最初の方で演奏するイメージが強いです。
最近、『番外篇』でピアノ弾き語りの姿を見ているせいか、ピアノというイメージも強い曲。
(勝手にピアノで作った曲、とか思ってます(笑))


『泣かないで』
【作詩・作曲:木根尚登】
(1992/12/2に発売されたソロ・デビュー・シングル。c/w『きっと離れられない二人』)

言わずと知れたデビュー・シングル。
これは木根さんの経験に基づいているとか。
個人的に、トラウマな曲でした(懐かしい)
そのせいで一時期、素直に聴けなかったこともありますが、今はいい思い出。

某TMのリーダーの曲は転調が多いと、もっぱらの評判ですが、
木根さんの曲も、十分多いと思います。

実はこのタイトルを見ると、曲よりも先に『夢のつづき』のp.34にある、
「だから・・・泣かないで」という文章を思い出します。
話の筋が出てこなくても、そこの見開きのページだけは脳裏に浮かぶぐらい印象深かったんですよね。

デビュー・シングルということもあり、木根さんの記念となるライヴで歌われることが多いのですが、
いちばんの思い出と言えば沖縄。
木根さんも仰っていましたが、「睡魔に負けない!」という時間帯に歌われたため、ものすごい試練でした。
特にこの曲を歌ったあたりが。お互い(たぶん)
でも、この時の経験のおかげか(?)、2003年の年越しライヴは全然平気でした。
・・・そういう問題じゃない? 失礼しました。


『H2O』
【作詩・作曲:木根尚登】

なにを隠そう(って、まったく隠していませんが(笑))、ソロの中で1、2を争う好き曲。
アルバムが何枚も発売されるに従い、いちばん好きなアルバムは変わっていくのに、
これだけは変わらず常時トップ付近を疾走中。間違いなく、いちばん聴いています。
基本的に、管楽器系が鳴っている曲に惹かれる傾向があるのですが、
これはイントロ、出だしからホントに好みで。
木根さんの歌い方も色っぽいし、Saxも色気ありすぎだし。
ライヴ(特に番外篇)だと、さらっと歌ってしまうことが多くて、
(加えて私が参加する日は声の調子が悪いことが多いのが)残念なんですけども。

本篇、番外篇を問わず、ライヴで演奏される機会が多い曲ですが、
これまで聴いた中で、いちばん好みなアレンジだったのが、2000年に行われた『Talk & Live Vol.6』version。
この時は、笑顔が素敵な西脇辰弥さんのハープと絡まって、すごくいい雰囲気だったのでした。
真面目に、このversionでCD化して欲しいくらい。

ちなみに。ブックレット(歌詞カード?)の、この曲のページの写真も好みです。


『Roots of The Tree』
【作詩・作曲:木根尚登】

そのものズバリ。「木根」という曲。
壮大なラヴ・ソング。
(この曲が作られた過程は、書籍 『A TREE OF TIME』に詳しいです)
あまりライヴで演奏される曲ではないですが、ここぞという節目の時に登場する機会が多い気がします。

あまりにストレートな歌詞なので、歌詞を眺めながら聴くと、ちょっと恥ずかしくなってしまうのですが(苦笑)
ライヴだと、終盤に向けて曲が盛りあがっていくのが、すごく格好良かったり。
特に『Talk & Live Vol.6』の名古屋2日目。
曲が終わる前の演奏部分のフェイクに(もちろんいい意味で)鳥肌が立ちました。


『風に向かって走れ』
【作詩:小室みつ子/作曲:木根尚登】

実を言うと、これは生で聴いたことが一度もありません。
たぶん、最初のツアーで演って以来、ライヴでは演っていないんじゃないかと・・・。
日替わりで歌われているかもしれませんが、管理人がこれまで参加したライヴでは、演っていないハズ。
・・・と、2005年の時点では書いていたのですが、2007年の『番外篇 Vol.7』の栄えある1本目にて、
ようやく生で聴くことができました。

木根さん自身も、「なんで演らなかったんだろう」的なことを口にされていましたが、
その時にしていた話によると、どうやらオケが豪華な作りだから、
再現できないと思っていたのが要因みたいです(苦笑)

これを契機にして、ほかのあまり演奏されない曲も、Set Listに入れてくれると嬉しいんですけども。
・・・どんなもんなんでしょう?(苦笑)


『I'm on your side』
【作詩:小室みつ子/作曲:木根尚登】

元々はストリング入りのversionだったんですが、
ストリングスを抜いたversionも聴いてみたら、その場で歌っているような臨場感があったため、
ストリングス抜きの方がアルバムに入ったらしいです。
(ストリングス入りのversionはシングル『思い出はクレセント』のc/wとして収録)

どちらのversionも好きですが、アルバムに収録されている方を聴く方が多いです。
(バカのひとつ覚えのように、『H2O』ばかり聴いているので(笑))

この曲と『H2O』は、一度はヘッドフォンで聴くことをオススメします。
あるいは、ヴォリュームをあげて。
いい位置で聴くと、本当に木根さんが傍らで歌ってくれているような、そんな夢想に浸れます(笑)


2005/7/1(2009/9 修正)


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